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ヤノベケンジ「MYTHOS ミュトス」展とLIVING ART IN OHYAMAへ。#1

立山へ…と思っていたが、諸事情により平地で遊ぶことに。まずは、入善にある下山芸術の森発電所美術館へ。こちらでは、ヤノベケンジ×ウルトラファクトリー「MYTHOS ミュトス」展ということで、すでに6月から4回に会期が分けられ開催しているアート展で、それぞれの会期ごとにアート・インスタレーションが変わるというもの。

MYTHOS ミュトスというのは、ギリシャ語で「神話」を意味しているそうで、神話の進行とともに会期を4つの章に分け、電光/流水/虹による新たな天地創造の物語を描き出すということ。テスラコイルを使った「放電」は気になっていたが見逃し、今回の「大洪水」は是非!と駆けつけた。

企画展- 入善町:発電所美術館
http://www.town.nyuzen.toyama.jp/nizayama/kikaku/index.jsp

今回見た「大洪水」は、上記のリンクにある写真を見るとなんとなくわかると思うが、会場の天井に釣られた水瓶に5tもの水が溜められ、その水瓶が逆さになって水が会場にぶちまけられるというもの。まずは、それを体感すべく会場にて見物。逆さになっていた水瓶が回転して、中に水が溜められる。数十分待つ。金属製の水瓶からちょっとずつ水が漏れたりする様を眺める。ついに満水となり、水が瓶から溢れ出す。警告の回転灯が光りはじめ、カウントダウンがはじまる。

緊迫した空気が頂点に達した瞬間、水瓶が音もなく逆さに回転する。水はそのボリュームが5tにもなると、流れ落ちるのではなく、重力に引かれて大地に叩きつけられるのだ。刹那、静寂。のち轟音。次の瞬間に水に押し出された空気が身体を押し、細かな水の雫が会場の空間中を飛び跳ねる。

床に広がった水が、出口に向かってゆっくりと流れてゆく。しばし、その水を見送るように呆然と会場に立ち尽くす。

LIVING ART IN OHYAMAは#2にて。





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