【手塚治虫】雑巾と宝石#9 怪談雪隠館
- 2011-12-15(11:09) /
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【手塚治虫】雑巾と宝石#8 やぶれかぶれ
- 2011-12-05(11:05) /
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【手塚治虫】雑巾と宝石#7 われ泣きぬれて島と
- 2011-11-15(11:03) /
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【手塚治虫】雑巾と宝石#6 アポロはなぜ酔っ払ったか
- 2011-11-05(11:00) /
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【手塚治虫】雑巾と宝石#5 日付健忘線
- 2011-10-25(10:56) /
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【手塚治虫】雑巾と宝石#4 スター・ダスト
- 2011-10-15(15:34) /
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【手塚治虫】雑巾と宝石#3 昆虫少女の放浪記
- 2011-10-05(15:32) /
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【手塚治虫】雑巾と宝石#2 第三帝国の崩壊
- 2011-09-26(15:28) /
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【手塚治虫】雑巾と宝石#1 雑巾と宝石
- 2011-09-18(15:28) /
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【手塚治虫】ユフラテの樹
- 2011-08-17(20:32) /
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手塚治虫による超能力マンガ。超能力をまともに正面から扱った手塚マンガは意外と少ない。
物語は3人の高校生が、生物研究のレポートを作るため、恵法場島を訪れるところから始まる。島の調査をすすめるうちに、動物たちに守られた不思議な木、「ユフラテの樹」を見つけ、その実を手に入れるところから、物語が動き始める。この実を食べることで、超能力が使えるようになると知った3人。このことを秘密とし、それぞれが実を保管することになったのだが…
さて、この実、ドルベスチンという物質を含み、その効果は「大脳皮質を興奮させ眠っている部分をめざめさせて、知能を発達させる」ということで、人類はこの実によって、文明を発達させたということらしい。さらに、物語の最後には、キリスト、マホメット、ブッダもこの実を食べた超能力者だという!なんとも、トンデモ本ライクなことが書いてあるわけだが、このテイスト嫌いじゃない。
実を食べないことを約束していた3人だったが、悩み多き高校生がそんな誓いを守れるわけもない。実を食べ、超能力を手に入れた3人は、欲望にひきづられて行くように恵法場島に集まるのだった。
高一コースという雑誌で連載していたこのマンガ。高校生の等身大の悩みを出すことで、理性と欲望の狭間での葛藤を描く、手塚の巧さが光ります。高校生の妄想と欲望を超能力として描き代弁する、連載誌に適したテーマの扱い方。構想もなしに連載をスタートさせたということだが、超能力を得て暴走していく部分から、最後の爽やかな終わり方まで、きれいにまとまった佳作。
物語は3人の高校生が、生物研究のレポートを作るため、恵法場島を訪れるところから始まる。島の調査をすすめるうちに、動物たちに守られた不思議な木、「ユフラテの樹」を見つけ、その実を手に入れるところから、物語が動き始める。この実を食べることで、超能力が使えるようになると知った3人。このことを秘密とし、それぞれが実を保管することになったのだが…
さて、この実、ドルベスチンという物質を含み、その効果は「大脳皮質を興奮させ眠っている部分をめざめさせて、知能を発達させる」ということで、人類はこの実によって、文明を発達させたということらしい。さらに、物語の最後には、キリスト、マホメット、ブッダもこの実を食べた超能力者だという!なんとも、トンデモ本ライクなことが書いてあるわけだが、このテイスト嫌いじゃない。
実を食べないことを約束していた3人だったが、悩み多き高校生がそんな誓いを守れるわけもない。実を食べ、超能力を手に入れた3人は、欲望にひきづられて行くように恵法場島に集まるのだった。
高一コースという雑誌で連載していたこのマンガ。高校生の等身大の悩みを出すことで、理性と欲望の狭間での葛藤を描く、手塚の巧さが光ります。高校生の妄想と欲望を超能力として描き代弁する、連載誌に適したテーマの扱い方。構想もなしに連載をスタートさせたということだが、超能力を得て暴走していく部分から、最後の爽やかな終わり方まで、きれいにまとまった佳作。
