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大晦日から年始。

カウントダウンの花火の音を聞いてから、しばしダラダラしたあとに、大人しくベッドに潜り込んだのだが、ナイトキャップ本に選んだのは、読みかけの横溝正史探偵小説選Ⅱではなくて…こんなのを新年早々読みたくない、何故だか「るきさん」高野文子でした。
バブルの絶頂期からバブル崩壊まで、1988~92年に雑誌「HANAKO」に連載された作品。るきさんというキャラクターが、時代のアンチテーゼとして世界を裏側からコッソリと突いているのが素晴らしい。そしてなにより、それ以上に時代を超越した普遍的な魅力を持っている。何度読んでも笑えるし、るきさんの魅力に引き込まれる。どのコマを切り取っても、その構図やバランスが完璧。単純な線と色なのだが…これが高野文子の素晴らしさ。
当時「今」の時代を描きながら、ノスタルジーやあの頃は良かったね的な後ろ向き感が、まったく感じられないのが清清しいのだ。リラックスできる一冊。

るきさんるきさん
(1993/06)
高野 文子

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