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【手塚治虫】キャプテンKen

手塚マンガの中でも特別にフェティッシュで倒錯的魅力あふれる作品。

火星を舞台にしたSF(と云えば、タイムパラドックス!)&西部劇もの。火星に移住しはじめた人類は、先住民である火星人と争っており、これは白人-インディアンの構図。火星人と人類の戦争が、ストーリーの中核にあるわけだが、この物語はそれだけでは語れない。

火星に移住している星野一家のもとに、地球からやってきた水上ケンという美少女。彼女が火星に来たのと同時期に火星に現れた、さすらいのガンマン風の馬に乗った少年キャプテンケン。この二人が瓜二つなのだ。性別が違うのだが、同一人物ではないか?というサスペンスが盛り込まれる。加えて、男装の麗人?女装の美少年?という艶かしい魅力の香りが立ち昇る。

水上ケンが立ち去った方向から、馬に乗ったキャプテンケンが現われたり、キャプテンケンが腕を怪我したら、水上ケンも同じところを怪我していたり…そして、二人は同時になかなか姿を見せない。思わせぶりな伏線。

このトリックは、読者の間で話題となり、連載時には、キャプテンケンの正体を当てる懸賞クイズが行われたそうだ。「キャプテンケンは、水上ケンと兄弟だ!」「水上ケンそっくりに作られたロボットだ!」「水上ケンとキャプテンケンは同一人物だ!」などなど。

キャプテンケンが星野家の二階の水上ケンの部屋へ忍び込む場面、キャプテンケンのポケットから落ちる女モノのハンカチ。ここから、深読みしたキーワードは、時間を超えた近親相姦であり、これがキャプテンケンと水上ケンがそっくりな理由でもある。

あえて手塚が曖昧に描いたのは、子供向けでは刺激が強すぎるからか、手塚自身のリビドーを隠そうとしたためか…しかし、そんなことはどうでもいい。手塚のフェティッシュでエロチックな魅力は、ストーリーをごまかそうとも、あの線描から自然と匂いたってくる。

そして、実はこの作品の中で、一番フェティッシュな魅力を爆発させているのが、キャプテンケンが乗るアロー号というロボット馬だという罠。本物の馬ではなく、ロボット馬だという設定が、艶かしさに不可避の魅力をプラスするという不思議。

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